ワールドメイトの実態

ワールドメイトの総本部に鎮座する本殿「皇大神御社(すめらおおかみおんやしろ)」 では、御親元素大御神や菊理姫大神、天照大御神をはじめ、八百万の神々をお祀りしています。日本全国および海外にあるワールドメイトの支部でも皇大神御社のご分魂をお祀りし、毎日のご祈祷などの活動を行っています。

名称
ワールドメイト
(通称:世界中に愛をワールドメイト)
総本部
〒410-2393
静岡県伊豆の国市立花3-162
電話:0558-76-1060(9:30~19:00)
   03-5382-3071(11:00~23:00)
FAX:0558-76-1158

設立
昭和52年に、開祖、教祖が出会い宗教活動開始
リーダー
深見東州(本名 半田晴久)
又の名を 戸渡阿見(劇団団長・作家・詩人として)
又の名を レオナルドTOSHU(ラジオパーソナリティー)
三大スローガン
宗教団体としての、弱者救済の立場に立った、慈悲慈愛の実行
人道的見地に立った、会員や社会への対応
社会良識に基づく誠実な対応

マスコミ報道から見るワールドメイトの実態

    "教祖の深見氏は、43歳。各宗教団体で研鑚を積んだ後、昭和52年に“生涯の師”霊能力者の橘カオル女史と出会って、本格的な宗教活動に入った。著書も『強運』(40万部)など多数有り、わが国の伝統宗教である神道を現代に生かすことを目的に、活動を展開。“常に庶民とともに、時代とともに生きるのが真の宗教”との観点から作曲、作詞、声楽、指揮、舞踊、和歌、書など芸術文化を極める姿勢をも貫いている。"(『ゼンボウ』 平成6年11月号より引用)


    宗教ジャーナリスト松山博史氏の見解

  • 『微笑』平成6年1月より引用
  • 新興宗教や霊能カ者関係の著作をもつ、宗教ジャーナリスト・松山博史はいう。
    「深見氏は伊勢神宮や熊野大社、箱根神社などと懇意にしています。したがって教団は神道系ということになりますが、目指すのは、あらゆる宗派を超えた世界宗教。
    ワールドメイトという名の由来もそこらへんにあるのでしょう。ここ数年の間に急成長し、現在、会員(信者)数は公称4万人。全国100ヵ所近い支部があります」
    月刊『文藝春秋』の93年1月号に「平成変革の50人」という特集が掲載された。政界からテレビのスターまで25分野の新しいリーダーを紹介したものだが、宗教界では、オウム心理教の麻原彰晃氏と深見氏の2人が選ばれた。その中で、島田裕巳・日本女子大助教授(宗教学)は次のように述べている。
    「若い男女が楽しく過ごすサークルのような雰囲気」
    「深見氏は45歳(注・現在42歳)まで、一切マスコミらに姿を出さないと宣言している」
    「麻原氏のオウム真理致が反社会的存在とすれば、深見氏のワールドメイトは、社会と共存する存在」

    押し問答の末、深見東州師との面会の約束を取りつけることに成功した。
    昨年12月23日。東京・九段会館。2千人近くの会員が集まった定例セミナーで、さわやかな笑顔を振り撤いていた深見師は、中肉中背で年齢のわりには白髪が目立つ。控室で一問一答を試みた。

    ▽まず、ワールドメイトは何を目指しているのですか
    深見 芸術、スポーツ、社会福祉は民族、宗教、国家を超えた共通言語です。この共通言語を活用し、世界の宗教と手を携え、混迷の世界を希望と秩序のある世界に立ち戻らせることを目指しています。それが神仕組み(神の御意志)ですから。

ワールドメイトのベースとなる神道

ワールドメイトの教えのベースとなっている「神道」とは、古くからの「神ながらの道(精神)」(古神道)の流れを組んでおり、自然と神霊と人との融和の道のことであるといいます。つまり、日本人の国民性となり、日本の文化を形成している、古くからの日本人固有の「生成化育進歩発展」の意識(精神的支柱)を指し、国学や国家神道とは路線が異なるのです。教派神道の一派ではありますが、「人は祖に基づき、祖は神に基づく」という古くからの日本人特有の民族的な信仰体系に基づき、祖先霊の大祖先が神社の神であると考えているので、神社神道に近いといえましょう。そのため、全国の有力神社や、産土神社への参拝を勧めており、毎年、ワールドメイトが主催をして、神社への団体参拝も行っているのです。

"神ながらの国・日本には、最高次元の神界が降りているがゆえに、世界中から寄せられる全ての良きエッセンスを取り込んで融合させ、また個別に残していくことが出来るのです。"(以上、島薗進著『ポストモダンの新宗教』より引用)

ワールドメイトの神道とは

    神道諸派とワールドメイト

  • 大原一浩『なぜ、人は神を求めるのか』より引用
  • 深見東州は、『世界救世教』『大本教』、さらには『道院紅卍字会』での研鑽を踏まえて言っている。
    『大本教』は、『如来』『天理』『金光』『黒住』といった教派神道の締めくくりとして生まれ、封建主義と帝国主義の終焉を告げ、新しい弥勒の世への出口を明らかにしました」
    その出口は、『世界救世教』につらなる諸流、『生長の家』などさらに新しい宗教の出発口でもあった。そして深見東州もまた、『大本』の系譜を引く者の一人であるといわれる。
    ワールドメイトで行われている祭祀が、『大本』でのそれや神社神道の正統の祭祀を踏まえていること、深見東州の最初の著書『神界からの神通力』の印税が、すべて『大本』に寄付されたこと、三代教主補・出口日出麿の知遇を得、出口京太郎との親交があったことからだ。しかし、『大本』の中で、自らの役割を求める気はなかったようだ。

    なぜなのか。 「出口ナオや出口王仁三郎の精神の流れを継承して、新しい時代に、新しい個性で神を正しく取り次ぐことこそが、神様や出口ナオや、出口王仁三郎が真に望んでいることだと思ったからです。教団を継承される方は、大切な一〇〇〇年の礎を世に残されるお役割。お陰で、私もそこで勉強させていただけて、感謝しています。」

    しかし、生きている巷での中での新しい試みがなければ、宗教の中身は枯渇していくことになります。神の生ける息吹を、新しい時代の若者たちに蘇らせ、お伝えしなければいけないと考えています。これは現在の『大本』を継承する方にはできないことだと思います。

    ただし、私はどこまでも大本から生まれた人間であり、その精神の正統を受け継ぎ、発展させる者でありたいと思っています。だから、『救世教』も『大本』も『道院』も、魂のふるさととして、大切にしたいのです。

    一方現在は、宗教の枠を越えて広く世界で活躍しなければならない時代でもあります。『理想世界』の達成という神仏や歴代の宗祖たちの悲願を継承し、新しい時代のあらゆる分野について神意にかなう方向性を示し、締めくくりをすることが、私に与えられた使命だと思っています」

    ワールドメイトは、その使命達成のヒナ型的組織であり、同時に、新しい時代のリーダーを育てる教育機関の役も果たす組織ということになる。

    また、「宗教の枠を越える」とは、普遍性に根ざした、偏狭でない宗教のあり方の追求であり、ありとあらゆる宗教の優れた部分を積み上げることによって、宗教相互の敷居や境界線を取りはずしてしまおうということなのである。

このページの先頭へ

inserted by FC2 system