裁判詳細

ワールドメイト関連の裁判一覧。ワールドメイトを陥れようとした勢力の暗躍、つまり、ワールドメイトに対し事実無根の中傷をする勢力などがキーワードである。ちなみに、刑事事件は一件も起こっていない。

    おおきく分けて、ワールドメイトでは、以下のような裁判が見られる。
  • 1993年〜1994年 分派活動首謀者による破壊活動の一環として、深見東州の名誉を失墜するために起こされた裁判
  • 分派活動の部下や協力者が、深見東州の信用を失墜するために次々起こしたもの。のちに、深見と首謀者が記者会見をひらき、騒動の終結を宣言した。その後、係争中の裁判はすべて取り下げられた。

  • 1996年〜2006年 国策調査の一環として、課税しようとした荻窪税務署に対し、日本視聴覚社が違法であると起こした裁判(全面勝訴)
  • 宗教団体に対する課税手法の研究のために、ワールドメイトがスケープゴートにされたということが真相であり、そうした報道が当時のマスコミでも見られた。戦後、国策調査で行われた裁判に勝訴した事例として、税務関係者に注目されている。この時期、ワールドメイトが違法な脱税をしたかのような報道がされ、のちに偏向報道が繰り返された。

  • 2000年〜 ワールドメイトに対し、名誉毀損な表現が見られるかどうかを争った民事訴訟
  • 2000年以降、マスコミによる事実無根の偏向報道についてや、ワールドメイトをネットで中傷する人物に対し、名誉毀損であるかどうかを争った民事訴訟が見られる。全ての裁判において、事実無根であることは認められているものの、名誉毀損であると認められた場合もあれば、認められなかった場合もある。ただし、一部、ワールドメイトが違法な脱税をしたということを前提とした裁判所判決が見られる。

1993年〜1994年 分派活動首謀者による破壊活動の一環としての裁判

    1993年、村田氏がワールドメイトから退職する際に、相当数のスタッフを引き連れて、ワールドメイトとは別派の宗教をつくろうと企て、ワールドメイトの組織を破壊しようとした。その際、村田氏は、マスコミや東京国税局(マルサ)に、ワールドメイトや関連会社などが「4億円を隠している」という架空の筋書きを喧伝するなど、悪質なタレコミ情報を提供した。しかし、東京国税局査察部(マルサ)によって全国77箇所に2度の強制調査が行われても隠し現金も金塊も不正な証拠も一切存在しなかった。後に、分派騒動の首謀者ら自身が、真実でない情報を提供していた旨を記者会見で述べるに至り、1997年には東京地検も本件の刑事告発を見送って手を引いた。一説によると、村田氏らは、ワールドメイトを快く思わぬ勢力のバックアップを受け、反ワールドメイトの運動を大々的に展開していたということである。

    このとき、村田氏の部下2名(うち1名は村田氏の秘書)が教祖にセクハラに遭ったという架空の筋書きをもとに、裁判を起こしたが、係争中に村田氏の所在不明となり、村田氏の部下2名が路頭に迷うという混乱が起こった。まだ若い村田氏の部下を気の毒に思った半田氏は、裁判官の勧めに従い、解決金を支払って裁判を終結させたという。


マスコミ報道〜ワールドメイト叩きと首謀者村田某氏の分派活動

    マスコミによる宗教叩きがあった

    "一昔前の“新宗教狩り”と全く同じ手口である、しかも、ライターの責任の存在がわからない無署名記事である。このような記事は、私などジャーナリストにいわせれば「露払い」と呼んでいる。責任の所在がわからないから、好きなようにデッチあげることができるわけだ。取材もいい加減で、ほとんどが伝聞や噂でかためてしまう。つまり「火のないところに煙はたたない」というイメージづくりをするのである。この後に、必ず署名入りの記事がどこかのメディアを使って出てくる。だから「露払い」と呼ばれているのだが。"
    "くだんの米本和広ライターは、その点ライターの風かみにもおけないような取材態度であった、と聞いている。深見東州教祖やその周辺者に取材するにあたって、電話でいきなり相手を呼び捨てにしていたとか。自分はそれほど相手を糾弾できると思っているのだろうか。もしそうであるとしたら、ライターとしては失格である。"
    "このようにゆがめられた記事が宗教の存在理由もわからないライターによってデッチあげあれる方が私を恐怖させる。"(『新雑誌』 1993年7月号より引用)



  • 反ワールドメイトグループに乗せられたマスコミ
  • "それにしても、いくつかのマスコミがさしたる根拠もなく反ワールドメイト・グループに乗せられてきたことは誠に嘆かわしいことである。宗教ジャーナリストの一人は、こう言う。「最初にセクハラ騒動を記事に取り上げた週刊新潮は、編集部機能の弱体化が噂されている。ワールドメイトの資産問題にイチャモンをつけたのはサンデー毎日だが、彼らにはもっとやるべきことがある。その第一が創価学会との癒着の問題だと思うけどね。まあ、毎日そのものが経営不振で、毎日新聞新新社という名称の新会社を設立し、旧会社に負債を清算させなければならないほどだというから、ダボハゼみたいに売り込みネタに飛びつくのも無理はないけどね」"(『ゼンボウ』 平成6年2月号)

    某組織によるワールドメイト叩きがあった

    "とにかくこのような人物が、今度の「ワールドメイト」バッシングの陰でうごめいていたとなれば、さらにその陰に別なグループが存在していると観るのが当然なことである。""というのは、共産党の党員と創価学会の信者ないしは公明党のシンパが同じ層の人たちであり、毎日のように各地域において争いがたえなかったのである。結局のところ「協定」は数年後に解消されてしまうのだが、とにかく競合する層が信者ないしは党員であることは、お互いに目の上のたんこぶであるわけだ。""信者(会員)数が伸びている「ワールドメイト」はどのような存在になるのか。そしてそこに現れた「ワールドメイト」バッシングの米本和広の存在を知れば、陰謀の匂いがプンプンとする。"(『新雑誌』 1993年7月号より引用)


    深見東州の信用失墜を図って分派活動に走った首謀者は村田氏だった

    "『サンデー毎日』(4月18日号・4月25日号)の宗教団体ワールドメイト攻撃の記事は、ワールドメイトの教祖・深見東州氏の信用失墜を図って、公然と分派活動に走ったために解雇された元スタッフの一方的な“タレコミ”によって捏造されたものであり、しかも、この仕組まれた一連のワールドメイト攻撃と分派活動の首謀者が、元最高幹部のX氏であるということは、前号で報じたとおりである。そのX氏の正体とその分派活動の実態を明かすと・・・・・・。""会員の家に東京の毎日新聞(サンデー毎日)から国際電話が入り、「ワールドメイトについて取材をしたい」と伝えてきた。驚いたその会員が「私の名前と電話番号を誰から聞いたのか」と尋ねたところ、その記者はあっさりと「元ワールドメイトの村田久聴さんです」と答えたという。この「村田久聴」なる人物こそ、一連のワールドメイト攻撃の仕掛け人であり、黒幕であるX氏その人なのである。"(『ゼンボウ』 平成5年7月号より引用)

    昭和十七年生まれで、今年五十一歳。三回の離婚歴があり、現在の戸籍上の妻は四人目というなかなかの艶福家であるが、このX氏が今回の騒動の影の中心人物であるのは間違いない"(『ゼンボウ』 平成5年6月号より引用)

    村田氏が首謀者だったという決定的な証拠

    "村田氏が去って数日後、ワールドメイト長崎支部のごみ箱の中から、村田氏自筆の二通の手紙のコピーが発見された。なかなか見事な筆跡でしたためられたその二通の手紙は「丘叡」なる人物に宛てられたものだが、その内容は「分派活動の現状を知らせる」ことと「対マスコミ策動の支援を請う」ことの二点が骨子になっている。皮肉にも、村田氏がワールドメイトで展開してきた背信行為と分派行為を裏付ける決定的な証拠となるものなので、一部抜粋して紹介する。 「丘叡大人
    同志村田久聴拝
     さて、FAXいただきありがとうございます。しかし、二枚目が不着ですので、よろしくお願いいたします。
     組合が立ち上がり、女性陣の立ち上がりまで時間をつなげる予定です。何から何までお世話になりますが、今後ともご指導賜りますよう改めてお願い申し上げます。また連絡します」
    「丘叡大兄
    村田久聴拝
     ご連絡いただき有難うございます。具体的なお手配の速さに感謝申し上げます。
     さて、記者との打ち合わせは拙宅で行ないたいと思います。二月十六日、A・午前10月30分、B・午後三時―どちらかをお選びください。
    ※ 午後二時は拙宅より、貴兄ご指示のA社長にK君とともに電話を入れます。十七日にワールドメイトの組合(極秘)が立ち上がり、要求書を深見氏に手渡す予定。これが実際に実行されれば、まず仰天するはずです。カメラマンを待機できるといいんですが・・・・・・
     お願い
    ※ 社旗をお立てにならぬよう(車の場合)、丘叡大兄から記者諸氏へのご連絡をお願い申し上げます。有難うございました。
    (追)組合の立ち上がりの日時がズレる可能性もあり微妙な段階です」
    この手紙によれば、二月十六日にマスコミの記者と接触する予定になっているわけだから、まだワールドメイト在職中、正確にいえば顧問であったときからこのような分派活動を活発に展開し、ワールドメイトの深見東州氏の信用失墜を画策していたということである。"(『ゼンボウ』 平成5年7月号より引用)

    首謀者村田某のプライベート生活…三回離婚を繰り返した小指がない人物

    "そのX氏がワールドメイトの乗っ取りを画策、これに失敗して同調者十人とともに教団から離脱し、マスコミを利用して内部攪乱を図っているというのである。""「リークしたのは辞めてからじゃないんですよ。在籍中から反深見派としてマスコミと接触していたはずです」
     しかも、その証拠を残したままいなくなってしまったというのだから、ますます間の抜けた話になってくる。"" さらにワールドメイト側やワールドメイトの元スタッフ、元秘書などの証言を拾い集めると、X氏がなかなかの野心家であることが明白になる。
    「ワールドメイトを自分の思うようにしようという不純な動機を抱いて動いていた。こんな表現をしたくないが、乗っ取りを画策していたんです」(元秘書)
     野心家であるだけなら別にどうってことない。問題はX氏が内部を攪乱するためにウソの情報を流したかどうかどうかである。そこで、事実関係を調べていくと、かなりの部分でウソが発覚したのだ。"(『ゼンボウ』 平成5年6月号より引用)

    "「ワールドメイト」もやはり同じではないのか、と思っていたところに、村田某という存在が陰にいることを知った。
     週刊誌の「露払い」記事の目玉である「セクハラ訴訟」の原告の女性たち全てが「ワールドメイト」に所属していた時の上司であった、という人物である。
     それを知った時、私は、思わず失笑してしまった。村田某といえば、宗教プロパーのライターなら誰でも知っている。
     この人物の前歴がユニークだから、宗教的な関心事ではないことで知っているのだ。それというのも、三回も離婚を繰り返し、そろそろ四回目の結婚をするのではないか、と一部では囁かれているからである。
     まあ、宗教家としては、余り信用のおけない人物のようだ。それに三回とも女性の方から離れていった、というから、よほどのそれこそ“欠陥車”ではないか。""村田某は、その前歴からして、たとえば某専門学校の講師をしていた、と吹聴していたようだが、当の専門学校に問合わせたところ「知りません」という返事であった。
     好意的に考えて、専門学校というところは三回ぐらい臨時講師を頼むことがある。たとえ一、二回でも講師に行けば、講師であったことは間違いないのだから、経歴詐欺にはなるまい、しかし、この人物の不気味なところは左の小指が短いことだ。その筋の者にいわせれば、「これは指をつめているね」という。指をつめたからといって、その人間の一生がそれによって規制されるというのは、あきらかに差別ではあるが、しかし、やはり、一般人からみれば不気味であるといわざるを得ない事も事実だ。""下品なる人格の持主が画策することで生まれた「ワールドメイト」バッシングであることは、これまでの分析によって明確になったわけだ。""「宮廷革命」を画策している村田某(ここではっきり名前をあげると村田康一、五十一歳)"(『新雑誌』 1993年7月号より引用)


    首謀者村田某の背信行為が知られ、解雇される

    "平成四年に入ると、村田氏の分派活動は一段とエスカレートする。
     ここに一枚のフロッピーがある。このフロッピーには、村田氏の秘書であったM子(“分派仲間”とともに退職)から村田氏宛ての「業務報告」が入力されている。
     しかし、タイトルこそ「業務報告」となっているものの、その実体はスパイ報告そのものなのである。まず、各部署に散らばっている“分派仲間”から内部情報を紹介し、続いてスタッフの誰それがどんな発言をしたかについて逐一報告したあと、こんなことを記している。
    「不自然と思われないように、E・Fさんを呼ぶには、十一月二十五日(童話の講座研究会がある日)の前後が良いかと思われますが、ポチが東京で散歩をしているかぎり、いつなんどき呼び出されるかわかりませんので、ポチの移動日直後が無難のような気がします」
     ポチとは無論、深見氏自身のことである。『サンデー毎日』で取り上げられたフロッピーにもポチと表現されていたことと合わせて考えれば、メンバーの間で深見氏がポチの暗号で呼ばれていたことはまず間違いない。
     要するに村田氏は、ワールドメイトの内部の動き、および深見氏の動きを監視させる一方、「業務報告」という名のスパイ活動の報告書を提出させていたわけである。
     こうした村田氏の背信行為はようやく他のスタッフの気づくところとなり、これを知った村田氏は昨年暮れ、自らすべての役職を離れることを申し出、顧問に退いた。しかし、常軌を逸したあまりにも激しい分派活動の実態が明らかになったことによって、平成五年二月十七日、解雇という形でワールドメイトを去って行ったのである。"
    (『ゼンボウ』 平成5年7月号より引用)

    深見東州の信用失墜を画策した者がマスコミへフロッピーを提供した

  • サンデー毎日四月十八日号の記事は村田氏グループのタレコミ 
  • まず、四月十八日号の記事だが、「激震スクープ――セクハラ、暴力、霊視商法――丸秘フロッピーに封印されていた――摩訶不思議教団――ワールドメイト深見東州教祖の“行状”」という、いかにも読者の関心を引きそうなタイトルのもと、ワールドメイトの深見東州教祖がどれほどに悪辣な人物であるかを伝える記事仕立てになっている。これを、ワールドメイトの内部事情をしらない一般読者が読めば、「またまたとんでもない教祖が現れたものだ」と思うのは必定。それほどに、刺激的な内容なのだ。  では、この『サンデー毎日』四月十八日号に書かれているとことは本当に事実なのか。事実としたら、ワールドメイトという組織および深見東州教祖は社会的に糾弾されてしかるべきだが、冷静な判断力をもつ読者の目には、かなりいかがわしく、信用できない記事に思えたはずだ。というのも、どこをどう読んでも、情報源が偏りすぎている上、悪意に満ちた表現が多すぎるからだ。(『ゼンボウ』 平成5年6月号 (上)より引用)


    また『サンデー毎日』四月十八日号の記事の中に登場する元スタッフや元会員、あるいはコメントを寄せている「女性信者」もすべてX氏グループの人間であることがその後取材で判明している。  登場人物が判で押したようにワールドメイトと深見氏を一方的に非難していることからも、背後にX氏グループらの仕掛け、シナリオがあることは明確である。



  • フロッピーに書かれていた情報とは
  •  

    そもそも、この記事がいかに一方的な情報源をもとに書かれたものであるかは、次の一文からも明らかである。  <ここに一枚のフロッピーディスクがある。「鬼瓦権太夫」と名乗る人物らが日常生活をレポートふうにつづったもので、それぞれにタイトルがついている。まずはその一つ、「体験レポートポチ(深見東州氏を指す――編集部注)、秘書室で大暴れ!」を読んでみると――。> 「鬼瓦権太夫」というふざけた名をかたる人物らが、『サンデー毎日』にフロッピーディスクを持ち込んだであろうことが容易にうかがわれる。少し長くなるが引用する。 <平成四年夜十時過ぎ、ポチが秘書室に出現した(略)、この時、ポチが持参したのは、ナタ、斧、巨大な小槌の3点セットである。ポチはスタッフの引出しをことごとく引き抜き、中の書類などすべてを床の上にばらまいた。(略)斧をおもむろに取り出し、机という机を叩き壊し始めた。信じがたい光景。この世の地獄である。ポチは最後には何をするのかわからない奴だ。これで人間の頭をかち割るなど屁とも思わない。(略)逆上すると絶対に無差別攻撃にでるであろう、と空恐ろしく感じた。(略)ポチは、 「今度は日中に来て全部カチ割ってやるからなー」と言い残して出ていった。後に残された悲惨な秘書室。一体、御神業とは何なのだろうか・・・>  『サンデー毎日』は、このフロッピーディスクを持ち込んできた人物を完全に信用してしまったのだろうか。裏づけ取材もせずに、深見東州氏がこういう暴力を振るったと断定している。では、ここに出て来る話は事実なのか、それとも事実無根なのか。ワールドメイトに取材すると、意外な事実が判明した。

    「あの記事は、部分的な現象だけを拡大して深見先生を悪者に仕立ているんです。真相は違うんです。ワールドメイトの秘書室には、10人のスタッフがいるのですが、それぞれ独自に動いたりして相互の連絡がうまくいってなかった。そのため、会員の方などからクレームがあったり、総務部との間に事務上のトラブルが生じたんです。それで、深見先生が『だったらテーブルをラウンド形にすればいい。そうすれば、相互のコミュニュケーションが良くなるから問題は解決する。多少費用がかかってもいいから早速変えなさい』と再三注意していたんです。  これは、あのフロッピーの文章を書いた人間も知っていたことですよ。ところが、再三注意されていたのにもかかわらずなかなか実行しなかったため業を煮やした深見先生が一計を案じ、あらかじめ幹部スタッフと計らって多少大袈裟に芝居を打ったというのが真相なのです」  その真相を隠して、あたかも深見氏が発狂して暴力を振るったかのようにフロッピーディスクを作成して、マスコミに持ち込んだというのである。  この話が事実だとすると、問題のフロッピーに書き込まれた文章は、単に日常の出来事を日記ふうにつづったものでなく、ある明確な意図のもとに書かれたということになる。すなわち、深見東州氏の信用失墜、これこそがフロッピー文章のねらいだったのだ。(『ゼンボウ』 平成5年6月号 (上)より引用)



  • 問題のフロッピ―は深見氏失脚が狙い
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    "これまでの取材で、問題のフロッピーは、X氏につながるA子(28)、B男(26)、C男(24)の3人の秘書室のスタッフがX氏の指示のもとに作成し、これまた間の抜けたことに、作成したフロッピーをパソコンに入れっぱなしにしていたために他のスタッフによって発見され、反深見派の存在とその動きが露見したことが明らかになっている、ワールドメイト側の説明によると、 「三名はフロッピーの存在が発覚した際、いたたまれなくなって自分たちから退職届を出して辞めたのです。その際、他のフロッピーも相当持ち出しています。現在、弁護士を通じて返却を要求しているところです」(ワールドメイト広報室)  三人はフロッピーディスクの中身がバレた直後の今年一月二十九日に退職している。"(『ゼンボウ』平成5年6月号より引用)


マスコミ報道〜セクハラ裁判は分派活動の一環だった

    訴訟内容を全面否定した深見東州氏

    "司法筋によると、深見氏は訴訟内容そのものについて全面否定したという。
    「深見さんの性格からして、少しでもやましいところがあれば全部否定はできない。いわゆるセクハラの事実もなかったし、訴訟そのものの動機と目的は嫌がらせとお金目当てと見て間違いないな」(OとY両嬢を知る元ワールドメイトスタッフ)
     ではなぜ、深見氏側は横浜地裁の勧進に応じてなおかつ請求額より多い解決金を支払ったのか。ワールドメイトと宗教家・深見氏を知るジャーナリストの一人は、こう解説する。
    「あれは慰謝料じゃなくて、まったく別の意味があると私は見ている。深見東州という人物は既存の宗教家の中ではユニークな存在で、なによりまず相手の事を第一に考える。原告二人の女性を考え、さらに経済事情を考え、相手方の弁護費用分として解決金を支払ったのでしょう」
     また、深見氏を知るワールドメイトの元幹部と元スタッフはこう証言する。
    「深見さんは常日頃『ボクはあくまで宗教的な道を行く。その宗教的な道とは愛情と真心である』と言っていますからね。今回のセクハラ訴訟では、それを実践したんでしょう。一般の人間はなかなか理解ができないことですが、たとえ金銭的には損失となっても、宗教的な道を選択するというのが深見東州の宗教家としての良さなんですよ」"(『ゼンボウ』 平成6年2月号)

    セクハラ裁判は分派活動の首謀者の陰謀である証拠

    "「要するに教団の乗っ取り。いくつかの教団を渡り歩きながら、ガードの甘い教団を捜していた。その時、急成長を続けていたワールドメイトに出会って、千載一遇のチャンスと思ったのでしょうね。言葉巧みに教団の主催者である深見さんや教祖とされる橘カオルさんに近づいた」(ワールドメイトに詳しいジャーナリスト)
     この時、橘教祖は「あの人は駄目よ」毛嫌いしたらしいが、深見さんは鷹揚というか、来るもの拒まずという姿勢の人だから、まあいいか、と幹部に据えてしまった」(前出のジャーナリスト)
     有力会員はこうもいう。
    「全てが神の意志に基づく“神社組”として捉えていますから、内部に妙な人間がいても、これまた神の御意志と考える。現場のスタッフは歯がゆい思いをしたようですが、逆にいえば、この神に対する崇敬の念がワールドメイトの魅力なんですよ」
     M氏はまんまとそこにつけいったというわけだ。身長百六十センチほど、どういうわけか左手の小指の先がないこの人物の武器は、あのダウンタウンのハマちゃんに似た笑顔と弁舌の巧みさ。組織拡大の前線司令官とマスコミ担当を兼務、教団内で地歩を築きつつ乗っ取りを謀るとはなかなかのタマだが、やがてその正体が暴かれる時がきた。
    左の私信をうかつにも支部の一室に残すというドジを踏んだのである。

    「丘叡大人
    M拝
     組合が立ち上がり、女性陣の立ち上がりまで時間をつなげる予定です。何から何までお世話になりますが、今後ともご指導賜わりますよう改めてお願い申し上げます。またご連絡します。」(本誌平成5年7月号より引用)
     
     丘叡なる人物は定かではないが、前後関係からマスコミ関係者と読みとれる。要するに、マスコミにワールドメイトにまつわる悪評を売り込み組織を攪乱、自らは一派の首魁となるという魂胆。"(『ゼンボウ』 平成6年2月号より引用)

    セクハラ裁判は分派活動の一環として首謀者の陰謀と密着に連動していた

    ”きわめて信頼できる司法筋によると、問題の女性二人と深見氏側が“和解”したのは裁判長(裁判所)の強い勧進によるものだというのである。また、両者は“和解”するに当たり裁判長の指示の下に4点から成る「解決調書」を取り交わしているという。その内容は、

    ①、深見氏側が解決金としてお金を支払う
    ②、ただし、謝罪文、謝罪報告などの他の請求は一切認めない
    ③、裁判費用は双方それぞれが支払う
    ④、当事者同士と弁護士は、解決内容について何人に対しても一切、公表はもちろん、口外もしないこと――というもの。
     ワールドメイト側がかたくなに沈黙を守っている理由はここにあったのだ。とすれば、神奈川新聞(毎日、スポーツ紙などもベタ記事で紹介)に情報が漏れたとすれば、漏らしたのは誰なのだろうか、自明の理というものだろう。
     では、伝えられるセクハラとは一体何なのだろうか。ワールドメイトの内情に精通し、深見氏を知る元幹部スタッフはこう語る。
    「ああ、あのセクハラ騒動? あれは、OとYという二人の元スタッフが深見さんから体を触られたといって損害賠償を横浜地裁に提唱していたものですが、その現場を目撃した人は誰もおらず、時刻も特定できない。提訴を受けた横浜地裁としても相当困ったはずですよ」
     だから、横浜地裁は和解を勧進し、和解金ではなく解決金として千百万円を支払うことで手を打たせたというわけだが、同元幹部氏はさらにこう続ける。
    「実は、あのセクハラ訴訟には裏があるのですよ。つまり、Mという元幹部の分派活動の一環としてセクハラ訴訟が行われたわけです。その観点に立てば、自ら事件の全体がハッキリしてきます」
     ここに登場するMという人物は、本誌が昨年二回にわたって報道した通り、ワールドメイトの教祖深見東州氏の信用失墜を画策し、公然と分派活動を展開した一連の騒動の黒幕である。
     Mは、ワールドメイト在職中から自分の息のかかったスタッフを飲み屋やスナックに連れていっては、深見さんの悪口をあることないこといいふらしていました。その中にはいつもOとYさんがいて、一緒になって深見さんの悪口を言っていたんですよ。そういう光景は私だけでなく、何人ものスタッフが目撃しています。」
     OとYがセクハラを受けたとして訴訟を起こしたのも、Mの陰謀と密着に連動しているのは間違いありません」(前出の元ワールドメイト幹部)"(『ゼンボウ』 平成6年2月号より引用)

    記者会見にて分派活動は終息した旨を宣言

    ところが、深見東州氏が記者会見した9月5日、離脱した元幹部らは次のような声明を出して「内部紛争の終結」を宣言したのである。「私たちは、かつてともに宗教団体ワールドメイトに所属しておりました。昨年、組織内部において、教祖深見東州氏をめぐる様々な問題から、あるものは組織を追われ、あるものは辞職に追いやられました。そして、その際に、一部のものがワールドメイトは世に問われるものとの信念のもと、いくつかの内部資料を持ち出しました。これらの資料の一部は、マスコミ関係者の手にわたり、また、他の一部は昨年末のワールドメイトに対する国税局の査察の捜査の際に任意提出されたものです。しかし、私たちの信念に基づいた行為ではありましたが、その後引き起こされた事態により、予期せぬ人々を圧迫し、傷つける事態におちいり、深く反省するに至りました。(中略)
     この上は、私たちも信念上のこととはいえ、不法な形で持ち出した資料を所有者であるワールドメイトに返却するのが道理であると思われます。また、国税当局の質問顛末書において述べたことなどでも、当時の一時の感情から、いきおい誤って言い述べたものであり、是正または取り下げすべきものであると思われます」

マスコミ報道〜セクハラ裁判は分派活動の一環だった

    分派活動の一環として行われたセクハラ訴訟と連動した労働問題

    ”一方セクハラ訴訟と連動したといわれる「労働問題」のその後はどうなったのか。ワールドメイトの内情に詳しいジャーナリストはこう語る。
    「組合を結成した連中は、ワールドメイトの本部のあるJR西荻窪の駅でビラを撒いたり支部に怪文書を流したり無言電話をかけたりと、嫌がらせのし放題。そのため、ワールドメイトはかなりの多数の会員が辞めるなど、痛手を被ったということです。だから、組織を守る立場にある深見さんは腹わたの煮えくり返る思いをしたはずです。しかし、深見さんは彼らに解決金を支払って、これから先、社会で活躍できるようにと配慮してやった。連中にその意が通じたかどうかはわかりませんが、大半は何がしかの金と次の職を得たようです。中には敵であるはずのワールドメイトのスタッフから再就職の便宜を計ってもらった人もいるようです。」
     いい加減といえばいい加減だが、そこが信仰のいいところかもしれない。しかし、その中で依怙地に頑張る者もいる。"(『ゼンボウ』 平成6年2月号より引用)


    法難〜なぜセクハラ事件に巻き込まれたのか

    "「ただし、かつて巨大化した教団はみな反社会性を内包し、法難に遭わなかった例はない……」
    比較的、いや極めて穏健であり、それゆえ、波乱含みの時代の中で成長を遂げてきた教団が、なぜセクハラや労働争議に巻き込まれたのか。その疑問を解くために、教団広報室にアプローチすると、「セクハラ事件に関しては、裁判長から、原告側、被告側ともにいっさい口外してならないと、固く口止めさているのです」
    とはいうものの、現実にはマスコミ報道が流れてしまっている。もしワールドメイト側が、裁判長の命令を真摯に守っているというなら、原告側が情報を漏らしたとしか考えられない。とすればワールドメイト側も「真実」を明らかにしていいのではないか。
    押し問答の末、深見東州師との面会の約束を取りつけることに成功した。
    昨年12月23日。東京・九段会館。2千人近くの会員が集まった定例セミナーで、さわやかな笑顔を振り撤いていた深見師は、中肉中背で年齢のわりには白髪が目立つ。控室で一問一答を試みた。

  • ▽今回のセクハラ事件の真相をズバリうかがいます。
  • 深見 真相といっても、何もないですからね。私には24時間、2人の秘書がついているから、女性と密室にこもるなんてことはあり得ない。また布教のため国内外を飛び回っているから、住所不定みたいなもんでね(笑)。

  • ▽原告の請求額を上回る和解金を払った理由は。
  • 深見 和解金ではなく解決金です。 これは裁判長の判断で調書(裁判における判決文)に明記されています。原告の請求金額は1千万円。それも、裁判に勝って初めて手に入れられるものです。しかし、裁判となれば、原告側の主張がすべてくつがえされ、一銭も手に入れることができなくなってしまう。何しろ原告側には、20人近い弁護士がついてるんですから、その裁判費用だって大変です。だから、不毛な裁判などやめて、新しい人生を送ってほしいという意味を込めての、解決金なのです。

  • ▽労働争議との絡みは。
  • 深見 身内の恥をいいたくなのですが、ワールドメイトの有力幹部が分派活動をしていて、それが発覚。辞職させられたことへの、意趣返しとして、ありもしない不当労働行為やらセクハラを持ちだしたのです。それに対して、私は宗教家として対応するしかありませんからね。

  • ▽今回のことでどう反省していますか。
  • 深見 金、女性関係、後継者問題は、宗致家のタブーとしていまして、つねづね自らも戒め、幹部たちにも伝えてきたのですが、心やましき者に逆手にとられてしまったのは、私の未熟さの故でしょう。しかし、心やましき者を救うのも宗教者の仕事ですからねえ。
    信仰は信仰以外の何物でもない。信仰を利用する心やましき者は、現世の塵芥にまみれるたけ。今回の事件はワールドメイトに降りかかった初の法難ということなのだろう。"
    (『微笑』 平成6年1月より引用)

荻窪税務署による違法課税の裁判勝訴(国策調査の一環だと判明)

    分派騒動の首謀者ら自身が、「真実でない情報を提供していた」旨を記者会見で述べたにもかかわらず、1996年5月、荻窪税務署が、虚偽のタレコミに基づき、「ワールドメイトは存在せず、その所得は日本視聴覚社のもの」として課税処分を行った。 日本視聴覚社は、全く誤った課税であることを訴え続け、ついに10年後の2006年(査察部の強制調査からは13年後)、東京高裁において、事実と異なる「違法」課税だったという判決を勝ち取る(勝訴)。課税取消し判決が確定し、13年にわたる濡れ衣が晴らされた。
    この濡れ衣が晴らされるまでの間、ワールドメイトとその関連会社は、脱税しているかのような前提で報道されているという点で、大きな報道被害を受けている。この時期に、あたかもワールドメイトが脱税したかのような、誤った報道を基に下された裁判所判断があり、報道被害の一種であると言われている。


マスコミ報道〜スケープゴートにされたワールドメイト

    脱税疑惑はスケープゴート

    "『宗教団体ワールドメイトが大反論国税のスケープゴートにされてたまるか』
    国税が狙う「宗教法人」改正の動きとは
    本誌で2度にわたって取り上げた宗教団体「ワールドメイト」(本部=静岡県大仁町)の深見東州教祖の自宅、関連会社「日本視聴覚社」などが、昨年12月と今年3月、国税当局から「法人税法違反」で家宅捜査を受けた。しかしこの捜査は「信教の自由」を侵害する、との批判もある一方、深見教祖も徹底して闘うとの記者会見を行った。"
    (『ゼンボウ』 平成6年11月号より引用)


    国税の過酷な調査と高圧的な姿勢

    "こういう健全なる『人格なき社団』を突然、東京国税局の査察部が400人にも及ぶ査察官を派遣して苛酷な捜査をした結果、脱税した巨額の現金も、架空名義の預金通帳も、金塊もプラチナも一切なにも出てきませんでした。このように脱税の犯意も事実も証拠もなかったにもかかわらず、2度に及ぶ強制捜査は10ヶ月も続き、今年は新しい法解釈を導入し、一度認められずの「人格なき社団」を営利事業と決めつけ、課税、刑事被告人、犯罪人に仕立てあげようとする行為は、国家権力の暴挙以外なにものもありません」
     後日、深見氏が他のマスコミに語ったところによると、任意出頭なのに、机をバンバンたたいたり、「犯罪者」扱いするようなかなり高圧的な姿勢を国税はとったという。数百万人の信者を有する教団の疑惑がマスコミで“花盛り”なのだが、強いものにはおとなしい国税の姿勢をかいま見たと思うのは、一人記者のみではないだろう。「2万人の信者がいるワールドメイトを一方的に宗教団体ではなく、マルチ商法などの類とみなし、宗教団体でないと断定するなどということが許されるのなら、この国に宗教の自由はなくなってしまいます。この暴挙を許せば、いかなる宗教団体でも制度や国家のさじ加減一つで活動は停止させられ、組織は潰されてしまうことになります」(深見東州氏)"
    (『ゼンボウ』 平成6年11月号より引用)


    ありえない税務指導とありえない課税

    "日蓮宗の僧侶で、評論家の丸山照雄氏は今回の事件について“重大事件”だとして、強く警告するコメントを出している。 「具体的な問題から言いますと、普通の教団に対する税務指導ではありえない。絶対ありえないような宗教活動に対する課税が行なわれようとしている。しかも株式会社の業務として宗教活動を包括してしまえという指導がなされていることを聞いて、おどろいた。  日本の宗教法人法が改正されるのか、現行のままで推移しないと推測される中で、ワールドメイトに起こった今回の事件は、宗教法人法を悪く改正する一つのターゲットになるのではないかと思います、一般の宗教者にもう少し関心を持っていただきたい問題です。確かに目に余るような会計処理をしている宗教団体もありますから、宗教法人の税制について完全に擁護することでは大変難しい状況です。しかし原則として、国家権力が、宗教教団管理のいわば突破口として、税務指導あるいは会計処理を利用する方向に入りつつある現状をみるにつけ、これはあってはならないことだと考えます。
     特に今回のワールドメイトが行なっております宗教活動・宗教行事、あるいは儀礼・典礼、こういう活動までも収益事業、いわば利益を伴う事業として会計処理しなさいという指導が行なわれたとなりますと、日本の社会に宗教というものは認められないことになると思います。近い将来に起こってくるであろう、宗教法人法の改正問題とからめて、深見東州氏がこれに抵抗の姿勢を示されているということに共鳴します。この問題を単に一教団を襲った問題としてではなく、宗教界、あるいは有識者の問題としてキャンペーンを広げていきたいと考えます」  またこれに関連して、深見東州氏は語っている。
    「狙いやすいところスケープゴートにして、宗教法人への課税の道を開く国税の政治的意図を強く感じます。全体主義的な国家権力とは徹底して闘うつもりです。法の理不尽な姿勢には身命を賭して闘いますよ」
     部外者からは、宗教団体と国税の“一騎打ち”に見えることだろう。しかし、この問題は、日本人にとってきわめて重いテーマを内包していることだけは確かである。わが国にはかつて大本教が大弾圧を受けるという“暗い歴史”存在している。自由社会を守る意味でもこの問題の推移に対しては、十分な関心を払いたいものである。”
    (『ゼンボウ』 平成6年11月号より引用)



    ※文中の名称は、「ワールドメイト」「深見東州」に統一しております。

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